次の日、いつものように生徒たちが朝食を食べにぞろぞろと大広間に集まってくる。
眠そうにしている人もいれば、もうすっかり目が覚めている人もいた。
ハリーとロンとハーマイオニーは何ともいえない気分だ。
ハリーたちは自分の寮へ戻って眠ろうとしたが、結局寝れずに朝がきた。
「ジェームズたち大丈夫かしら?」ハーマイオニーが心配そうにしている。
ハリー、ロン、ハーマイオニーはグリフィンドールの席に座って、
ダンブルドアが話すのをずっと待っていた。
生徒達がザワザワと話している中、
「皆さん?静粛に。」
マクゴナガル先生の一言に大広間がシンと静まり返った。
ダンブルドアが皆に話しはじめた。
「今日は朝食の前に皆に知らせがある。新しい仲間を紹介したいんじゃが・・・」
その言葉で前へ出てきたのはジェームズたちだ。皆の目がジェームズたちに向けられる。
「初めまして。ジェームズ・ポッターです。よろしく。」
笑顔でニッコリ挨拶。
「初めまして。シリウス・ブラックです。」
シリウスも愛想よく、ニカっと笑った。
「初めまして。リリー・エヴァンズといいます。よろしくお願いします。」
リリーも笑顔で挨拶した。
「初めまして。リーマス・ルーピンです。よろしくお願いします。」
黒い笑顔ではなく、ニッコリと微笑んでいる。
生徒はというと、みんな混乱していた。
ポッターと名乗るハリーそっくりな男、
シリウス・ブラックという逃亡中の犯人とそっくりな男(同姓同名)、
ルーピン先生によく似た雰囲気をもつ男(同姓同名)、
それからリリー・エヴァンズ。ハリーにどことなく似ている。
先生方も驚いているようだ。昔の教え子が今、その姿のままでいるのだから・・
(ダンブルドアは先生方にジェームズたちのことを話していなかったらしい。)
セブルス・スネイプはというと顔が固まっている。眉間にある皺がいつもに増して増えている。
「見てのとおり、皆グリフィンドールじゃ。学年は・・4年生かの?
皆仲良くするように。」
グリフィンドールからはいっきに歓声が上がった。
4人は歓声と好奇の目の中を通って、まっすぐハリーたちの元へ歩いて行った。
「ジェームズ!シリウス!リーマス!リリー!」ハーマイオニーが席を空ける。
「ありがとうvv」リリーが礼を言う。
「リリーたち学年はわたしたちと同じだったのね?」ハーマイオニーはとても嬉しそうだ。
「えぇ、4年生よ?よろしくねv」リリーもふふっと笑う。
ハリーとロンはジェームズたちと話していた。
「セブルスが教師だなんて・・俺はいやだからな!何かの間違えじゃねぇのかよ・・なぁジェームズ!」
シリウスはとても不機嫌そうだ。それはリーマスもジェームズも同じで・・・。
「あんな嫌味なやつ教師には向いてないね!!!そうだよね?リーマス!」ジェームズも言っている。
「あのセブルスがかい?未来もおかしくなったもんだね。グリフィンドールにケチつけて、
スリザリンにひいきしてるといったかんじかな?ロン?」
「そうなんだよ。スネイプの奴いつもグリフィンドールだけ減点してるんだ!ね?ハリー」
ロンがいつもそうなんだよ?!とスネイプの日頃の授業の内容を全部シリウスたちに聞かせた。
「パパたちのことを憎んでいるみたいで、スネイプは僕にネチネチと嫌味を言うのが日課みたいな奴だよ」
日頃のスネイプのハリーへの嫌味たらしい態度(授業中も)を全部思い出せるだけ話した。
「「「「なんだって?!ハリーに?」」」
リーマスとシリウスとジェームズの声が教師席に座って食事をとっているスネイプに届いた。
スネイプは突然おそった寒気にグリフィンドールの席をチラリと見た。
そこには親世代男3人がいた。しかしその視線が息苦しかったのはいうまでもない。
リリーとハーマイオニーは「バカね、あの4人。」とジェームズ、シリウス、リーマス、
セブルスを見てため息をついた。
それから5日が過ぎた。
今日はジェームズたちにとって初めての憎きスネイプの授業の日。
「セブルスの授業・・楽しみだわ。お手並み拝見ね!」リリーは少しおもしろがっている。
「まぁね。僕の可愛い息子に嫌味なことばかりしてること後悔させてあげるよ。」
「ジェームズ。俺たちも手伝うぜ。」シリウスとリーマスも同じようだ。
その時、突然2つの赤い頭が現れた。フレッドとジョージだ。
「「これはこれは!皆さんおそろいで!!」」
フレッドとジョージは親世代4人に目をむけた。
「この間は自己紹介してなかったよね?
僕はフレッド・ウィーズリー。ロンの兄さ!!よろしく」
「同じくロンの兄のジョージ・ウィーズリー!よろしく」
それに親世代はよろしくと挨拶した。
「ジェームズ、だったよね?ジェームズってハリーそっくりだよなぁ!
ハリーのパパじゃないのかい?」ジョージが的を当てる。
誰もがヤバイ!!と思う中、ジェームズは
「いやだなぁジョージ!そうだよ?血を分けた親子さっvv」ニッコリと答える。
一瞬の沈黙・・・1番に口をひらいたのはフレッドだった。
「ほ・・本当なのかい?僕らは君たちと夜に会ったときに
考えたんだけど・・こんなにあっさり認めるとは僕らもびっくりさ!」
ハリー、ロン、シリウスは固まったままだ。
「ジェームズ!!!!呆れたわ。ほんっとうにバカなんだから・・」
ジェームズは『ごめんよリリー』と必死であやまる。
「でもさぁ、ジェームズがハリーのパパだったら、リリーはハリーのママで、
リーマスはルーピン先生で、シリウスはあのブラック?」
フレッドが釘をさす。
「実はそうだよ。フレッドとジョージは勘がいいよねぇ」ハリーが仕方ないと笑った。
もうジェームズのことがバレたんだし、シリウスたちのこともバレても同じだった。
「フレッド!ジョージ!このことはぜーったいに誰にも言うなよ!!」
そこでロンがしっかり念を押す。
「この我らが言いふらすように見えますか!?」2人のその言葉に誰もが見える・・と思った。
「フレッド、ジョージ。今から僕らセブルスの魔法薬なんだ。
急がないといけないから・・」リーマスが苦笑いしながら話しを切った。
「スネイプの?僕らは天文学なんだ。うわヤバ!授業に遅れるからまた話そうぜ!」
フレッドとジョージはそう言うと階段を上って見えなくなった。
7人も時間がないことに気づき、急いで教室まで走った。
魔法薬の教室前。
「やべぇ!遅れた!」
「また減点されるわ!!スネイプ先生ったら厳しいもの。」
ハーマイオニーの顔が青ざめる。
「とにかく入りましょうよ」リリーが扉を開けた。
「すみません!遅れました。」
他の生徒はみんな席に着いている。スリザリンとの合同授業だ。
「また貴様らか?ポッター、ウィーズリー、グレンジャー。」
「それから・・エヴァンズ、ルーピン、ブラック・・・ポッター。
我輩の授業に遅れるとは許せん。グリフィンドール20点減点!!!」
「20点だって?!そんなぁ(泣)」半泣きのロン。
「そうよ!!スネイプ先生!!そのくらいで20点だなんて酷すぎます!」
ハーマイオニーが抗議する。
「ミスグレンジャー。誰に向かってそのような口を聞いているんだ?
我輩にそのような口の聞き方をするな!!!」ハーマイオニーの顔が一瞬で赤くなった。
「待てよセブルス!ハーマイオニーの言うとおりだよ。
君は生徒から嫌われているみたいだね?それはこんなやり方をするからじゃないのかい?」
ジェームズがまるで同級生のような口ぶりで言うので、生徒はみんな驚くにちがいない。
「ポッター。お前は昔から変わらんようだな。我輩は教師だ。貴様の言うことを
聞くまでもない。早く席へ着きたまえ。」
ジェームズは何か言いたげだったが、リリーとハーマイオニーがそれを止めた。
ハリーたちは空いている席へ着き、それから授業が始まった。
あいかわらずスネイプのひいきな授業はつづいた。
ネビル・ロングボトムのちょっとした失敗にもグリフィンドールから減点した。
その様子を見てジェームズ、シリウス、リーマス、リリーは黒い沈んだオーラを出している。
しかし作業は確実で、難しい課題だったがリーマスとシリウスのペアは見事な成功だった。
にもかかわらず、スネイプはグリフィンドールに点を入れなかった。
「なんだよあいつ!!馬鹿にしてんじゃないか?!俺ら成功したんだぜ!?」
授業が終わり、シリウスの怒り。
「そうだね。ちょーっとセブルスはこらしめないといけないみたいだね。」
リーマスも相当あたまにきたみたいだ。
「でもどうやってこらしめるつもり?」ハリーが思わず聞いてみる。
「それは俺らに任せとけって!!でもハリーたちも手伝ってくれよ!」
これから始まる出来事をまだセブルス・スネイプは知らない。
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